TCAクロスとTCAピーリング。どちらも同じような施術のように感じるけど、大きな違いはなんだろう?と思った経験はありませんか?同じTCAという薬剤を使用していますが、施術の内容やお薬の濃度がそれぞれ異なります。今回の記事ではTCAクロスとTCAピーリングの違いや注意点、症状での選び方についてお伝えします。
TCAクロスとは高濃度のトリクロロ酢酸をニキビ跡やクレーターに塗ります。TCAに触れた皮膚は刺激により傷となり、大量のコラーゲンが生成され、クレーターの凹みや傷跡をキレイに改善する効果が期待できます。
TCAピーリングとの違いは?
TCAピーリングは、同じくTCAを皮膚全体に塗るピーリングの施術です。TCAピーリングは医療機関のみで行われているピーリングで、肌をキレイにする効果が高いと期待されています。
TCAクロスとの大きな違いは、TCAの濃度です。TCAクロスの濃度が50~90%なのに対し、TCAピーリングは10〜15%と低い濃度となっています。TCAピーリングの濃度はクロスに対して低いですが、ピーリングの効果は十分発揮されます。
TCAクロスはニキビ跡やクレーターの凹みを修復し、元通りの肌に近づける効果があるので、肌をどうしたいか?という目的で選び方が異なります。
深いニキビ跡やクレーターにはTCAクロス
ボックスカー型のクレーターやアイスピック型等の深いクレーターにお悩みの方はTCAクロスをおすすめします。
高濃度のTCAをピンポイントでニキビ跡に塗布するので、クレーターによる凹みを改善する効果がは、ピーリングよりも期待できます。より強いTCAの刺激により肌を綺麗に治すのに必要なコラーゲンが大量に生成されるのでクレーターを治しつるんとした肌を取り戻したいと思う方におすすめの施術です。
凹みのないニキビ跡を治したい方はTCAピーリング
ニキビ跡は沢山あるけどクレーターにはなっていない方はTCAクロスよりもピーリングをおすすめします。ニキビ跡にピンポイントにTCAを塗るクロスは、塗っていない場所の肌はキレイになりません。しかし、ピーリングは顔全体に塗るので、顔全体がキレイになる効果が期待できます。
TCAピーリングはニキビ跡の治療以外にも、ボディの黒ずみの改善や皮膚のハリやツヤを出す効果、皮膚のゴワつきの改善、毛孔性苔による肌のザラつきの改善効果が期待できます。
お肌のメンテナンスとして定期的に施術を受けている方も多いです。
コンシーラーでニキビ跡を隠さず、できるだけナチュラルな素肌でいたいですよね。毎朝のメイク時間の短縮やマスクを外したときの顔に自信を持ちたい方にTCAクロスとピーリングはおすすめの施術です。
TCAクロスとTCAピーリングの注意点
TCAクロスとピーリングは基本的に受けられますが、いくつかの注意点があります。
TCAクロスの注意点
TCAクロスのダウンタイムは約7日間ほど。ダウンタイム期間は、施術部位にカサブタができます。カサブタを剥がさないようにし、ワセリンなどでしっかり保湿をしましょう。また、TCAクロスを受けた部分は傷になっている状態です。紫外線に弱く、当たるとシミになる恐れがあるので、必ずUVケアとして日焼け止めや季節を問わず日傘、帽子を使用するのをおすすめしています。
TCAピーリングの注意点
TCAは刺激の強い薬剤ですので、日頃からUVケアは徹底して行う必要があります。日焼けをしている肌はダメージを受けている状態なので、ダメージを受けた肌に更に刺激を加えると肌によりダメージを与えてしまう可能性があるからです。
また、肌に傷のある状態の方、ヘルペスの症状が出ている方、極度の敏感肌の方も施術が受けられない場合があります。必ず施術前のカウンセリングでご自分の肌の状態をお伝えください。
また、TCAクロスもTCAピーリングも妊娠・授乳中の方は受けられません。生活が落ち着いたタイミングでのご来院をお待ちしています。
TCAクロスとピーリングを上手に使い分けよう
TCAクロスとTCAピーリングの違いについてお伝えしました。TCAクロスとTCAピーリングの違いを理解して、ご自身の肌の状態に合った施術を検討して頂ければと思います。
また、どちらの施術がいいのかご自身で判断が難しい場合はカウンセリングでより良い施術の提案もさせていただきますので、お気軽にご連絡ください。