水光注射は、肌のうるおいやハリを高める美容施術として人気ですが、どんな施術にもデメリットはあります。見た目の改善ばかりに目が行きがちですが、施術前にリスクや注意点を理解しておくことで、後悔のない選択ができます。
本記事では、水光注射を受ける前に知っておきたいデメリットや起こり得る肌トラブル、施術に向いていない人の特徴まで詳しく解説します。納得したうえで施術を選ぶ判断材料にしてください。
水光注射とはどんな施術か
水光注射を検討する際、まずはその施術内容を正しく理解しておくことが大切です。どのような方法で成分が肌に届くのか、他の施術との違いは何かを把握することで、不安を減らし納得感のある選択ができます。
水光注射は、専用の機器を使って肌の浅い層に美容成分を注入し、肌の保湿やハリを高める美容医療です。極細の針でスタンプのように肌に成分を注入するため、均一にうるおいが行き渡るのが特長です。使われる成分には、ヒアルロン酸・プルリアル・ジャルプロなどがあり、肌の悩みに応じて選ばれます。ダウンタイムが短く、ナチュラルな仕上がりを目指したい人に人気の施術ですが、リスクがないわけではありません。以下でそのデメリットを詳しく解説します。
水光注射の5つのデメリット
見た目の変化だけでなく、リスクや不便さにも目を向けることが重要です。ここでは水光注射を受ける前に知っておきたい代表的なデメリットを紹介します。内容は以下の通りです。
- ダウンタイムが生じる可能性がある
- 施術時や施術後に痛みを感じる場合がある
- 施術当日はメイクや入浴が制限される
- 効果を維持するには定期的な施術が必要になる
- 継続的な費用がかかる
ダウンタイムが生じる可能性がある
水光注射は針を使う施術であるため、注射による赤み・腫れ・内出血が出ることがあります。特に肌が薄い目元や頬では内出血が目立ちやすく、数日間はファンデーションで隠す必要が出ることもあります。
軽度な症状であっても、ダウンタイム中は肌が敏感になるため、紫外線や摩擦などの外的刺激を避ける必要があります。人前に出る予定がある場合は、施術日とスケジュールをあらかじめ調整しておくことが重要です。
施術時や施術後に痛みを感じる場合がある
水光注射は極細の針を使うため痛みは少ないとされますが、完全に無痛というわけではありません。施術中はチクチクとした刺激や、部位によっては軽い痛みを感じることがあります。
また、施術後もしばらくヒリつきや軽い熱感を覚えることがあります。クリニックでは表面麻酔を使うのが一般的ですが、それでも痛みへの感受性は人によって異なります。痛みに不安がある方は、事前に相談することが大切です。
施術当日はメイクや入浴が制限される
施術当日は、肌に針で細かい穴があいている状態になります。そのため、雑菌が入るのを防ぐ目的でメイクや洗顔、湯船への入浴が制限されます。シャワーで済ませるよう指導されることもあります。
また、メイクは翌日からOKとされるケースが多いですが、クリニックによって指示が異なるため、事前に確認しておく必要があります。日常生活に少なからず影響が出る点は見落としがちなので注意が必要です。
効果を維持するには定期的な施術が必要になる
水光注射は1回でも効果を実感できることが多いですが、その効果は永続的ではありません。注入された成分は体内で徐々に吸収されるため、時間とともに元の状態に戻っていきます。効果を保ちたい場合は、1〜2ヶ月ごとの定期的な施術が必要になります。継続が前提となるため、気軽に試したいと思っても、想定以上に回数を重ねることになるケースもあります。
継続的な費用がかかる
定期的な施術が必要になる以上、費用面の負担も無視できません。水光注射は、使う薬剤によってはさらに高額になることもあります。複数回のコースを契約すると1回あたりの単価は下がりますが、それでも合計金額は数十万円に達することもあります。費用対効果をしっかり考えた上で施術を検討することが大切です。
水光注射に期待できる4つのメリット
水光注射はデメリットとともに、肌にとって多くのポジティブな効果もあります。ここでは、施術を受けることで期待される4つの代表的なメリットについて紹介します。
肌に潤いを与える
水光注射では、ヒアルロン酸などの保湿成分を真皮層に直接届けることで、肌内部からしっとりと潤った質感を実現します。乾燥によるくすみや肌荒れが改善され、スキンケアだけでは足りなかったうるおいを補えます。
肌に水分が保たれることで、化粧ノリもよくなり、乾燥による小ジワの予防にも繋がります。
アンチエイジング効果に繋がる
水光注射は、老化現象の進行を遅らせたり、予防したりするアンチエイジング効果が期待できます。ヒアルロン酸やプルリアルなどの成分が肌の再生力を高め、年齢とともに減少するコラーゲンやエラスチンの生成をサポートします。
これにより、肌の弾力やハリが自然に引き上がり、加齢に伴う“ゆるみ”や“しぼみ感”の改善が期待されます。肌の土台から若々しさを取り戻す効果が見込めます。
ニキビなどの肌トラブルを改善できる
水光注射で使用される成分には、炎症を抑える働きを持つものもあり、繰り返す大人ニキビやニキビ跡の改善にも役立つことがあります。肌のターンオーバーが促されることで、古い角質が自然と剥がれやすくなり、毛穴詰まりによる肌トラブルの予防にも効果的です。
シワが改善してハリがアップする
肌のハリや弾力が失われると、目元や口元に細かなシワが現れやすくなります。水光注射によりコラーゲン生成が促進されると、肌にふっくら感が生まれ、小ジワが目立ちにくくなります。加齢サインが気になる部位を中心にアプローチできるのも、水光注射の魅力の一つです。
起こり得る肌トラブルと注意点について
施術後のトラブルを最小限に抑えるには、どんな症状が出る可能性があるかを知っておくことが必要です。ここでは起こりやすい反応とその対処法をまとめました。
内出血・赤みなど一時的な反応
施術後に赤みや内出血が出るケースがあります。特に毛細血管が多い頬や目元では、内出血が目立ちやすくなります。これらは通常、3〜7日程度で自然に治まることが多く、コンシーラーで隠すことも可能です。
大切なのは、赤みや内出血が出たときに無理に触らず冷やす・保湿するといった正しいケアを行うことです。強くこすったり、自己判断で薬を使うのは避けましょう。
肌がデコボコになる可能性
水光注射の施術後、まれに注入した薬剤が均等に広がらず、肌が一時的にボコボコしたように見えることがあります。これは一過性の反応であり、数日以内に薬剤がなじむことで改善されます。特にヒアルロン酸など粘性のある成分を使用した場合に起こりやすく、施術直後は肌の表面に小さな膨らみができることもあります。
ほとんどが自然に治まりますが、不安があれば施術を受けたクリニックに相談するのが安心です。
アレルギーや肌質による炎症リスク
使用する薬剤に対してアレルギー反応や過敏症を起こすケースがあります。赤みが強くなったり、かゆみ・発疹が出たりする場合はすぐに医師の診察を受けてください。
また、敏感肌やアトピー体質の方は、通常より刺激に反応しやすく、肌荒れや炎症が起こることもあります。事前のカウンセリングで肌質や既往症を正確に伝え、テスト照射や成分の確認をしっかり行うことがトラブル予防につながります。
施術を受けられない・避けた方がよい人
誰にでも適しているわけではないのが医療施術です。以下では、水光注射を控えた方がよいとされる方の具体例を紹介します。
妊娠中・授乳中の方
妊娠中や授乳中は、ホルモンバランスが不安定になり、肌が敏感な状態です。赤みや腫れが通常より強く出る可能性があり、使用する薬剤が赤ちゃんにどのような影響を与えるかの安全性も十分に検証されていません。
美容目的での施術は、体調が落ち着いてから受けるのが安心です。安全性を最優先に考え、医師とも十分に相談した上で判断しましょう。
重度のアレルギー体質・皮膚疾患のある方
アトピー性皮膚炎、慢性的な湿疹、重度の敏感肌などを抱えている方は、注射による刺激や薬剤に過剰反応を起こすリスクが高まります。皮膚疾患が悪化する可能性があるため、主治医に相談しながら慎重に検討してください。また、過去に薬剤アレルギーを経験したことがある方は、事前にパッチテストを受けるなどの対策が必要です。
重度の糖尿病などの持病がある方
糖尿病などの慢性疾患を抱えている方は、肌の回復力が低下している場合があり、傷の治りが遅れたり、感染症リスクが高まる可能性があります。
特にインスリン治療中の方は、医師との相談が不可欠です。体調や服用中の薬によっては、施術そのものが禁忌となることもあるため、必ず医療機関でのカウンセリングを受けてから判断するようにしましょう。
水光注射のデメリットを抑えるポイント
リスクをゼロにすることはできませんが、工夫次第でトラブルの確率は大きく下げられます。信頼できるクリニック選びやアフターケアのコツを解説します。
経験豊富な医師・スタッフを選ぶ
水光注射は、機械が均一に注入してくれると思われがちですが、設定の調整や針の深さ、薬剤の選定などは施術者の判断に大きく左右されます。経験の浅い施術者の場合、打ちムラや薬剤の偏りが起きることも。
そのため、クリニック選びでは水光注射の実績が豊富な医師が在籍しているか、症例写真や口コミがあるかを確認することが大切です。
施術後のスキンケアを徹底する
施術後の肌は敏感な状態になっているため、スキンケアを怠るとトラブルの原因になりかねません。低刺激で保湿力の高いアイテムを使い、十分なうるおいを与えることが大切です。また、紫外線対策も重要で、日焼けは赤みや色素沈着を引き起こす恐れがあります。施術後は最低でも数日は、「こすらない・保湿する・紫外線を避ける」の3つを意識してください。
クリニックのカウンセリングで不安を解消する
施術に対する疑問点を残したまま受けると、不安や後悔に繋がりやすくなります。施術の仕組み、副作用の可能性、薬剤の種類など、わからないことは遠慮せずに事前に質問しましょう。誠実に答えてくれるクリニックであれば、信頼できる対応が期待でき、施術後のフォローも安心です。良い結果を得るには、納得できる環境で施術を受けることが何より重要です。
ダウンタイム中の過ごし方を理解しているか
水光注射後の肌は一時的にバリア機能が低下しており、刺激に対して敏感な状態です。赤みや腫れが出ている間は、できるだけ外出を控え、冷却や保湿をしっかり行うことが重要です。また、入浴や飲酒、運動といった血行を促進する行為は、内出血や炎症を悪化させる可能性があるため避けるべきです。ダウンタイムを正しく理解して過ごすことで、肌の回復が早まり、より良い仕上がりにつながります。
まとめ
水光注射には肌の保湿やハリを高める多くのメリットがありますが、痛みやダウンタイム、継続的な費用といったデメリットも存在します。施術前にリスクや注意点を理解し、自分の体質やライフスタイルと照らし合わせて判断することが大切です。信頼できるクリニックでのカウンセリングを通じて、不安を解消したうえで適切な治療を受けましょう。
気になることがございましたら、銀座美容クリニック小倉院までお問い合わせください。
