糸リフトで凹みが出てくるのはなぜ?原因と予防策について解説

「糸リフトで凹みができた…これって失敗?」

そんな不安を抱えて検索された方もいるのではないでしょうか。糸リフトはたるみ改善を目的とした人気の施術ですが、術後に凹みが見られることもあります。この記事では、凹みの原因や見分け方、自宅での対処法について詳しく解説しています。

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糸リフトで凹みができるのはなぜ?

糸リフトを受けたあと、「頬に凹みができた」「笑うと影ができてしまう」といった悩みを抱える方は少なくありません。

このような凹みの原因は、施術そのものやアフターケアに起因することが多く、いくつかの要因が複雑に絡んでいます。ここでは、糸リフト後に凹みができる代表的な理由を4つご紹介します。

糸を引っ張る力が強すぎるから

糸リフトは、特殊な糸を皮下に挿入し、たるんだ皮膚を物理的に引き上げる施術です。そのため、引き上げる力の加減は見た目の仕上がりに大きく影響します。

もし引き上げの力が強すぎると、周囲の皮膚とのバランスが崩れ、皮膚の一部がへこんで見えることがあります。特に、頬やフェイスラインなど、脂肪や筋肉の層が複雑な部位では、過度な引き上げにより不自然な凹凸が生じやすくなります。

本来は、顔全体の骨格や皮膚の厚みを考慮しながら力を調整する必要があります。施術前に医師との十分なカウンセリングを行い、仕上がりイメージと引き上げの強度について確認することが大切です。

糸の深さが均一ではない

糸リフトでは、糸を皮膚の中に均等な深さで挿入しなければ、引き上げの力が均一に働きません。深さにムラがあると、ある部分だけ引きつったようになり、見た目に凹みや段差ができることがあります。

特に、フェイスラインや頬などは皮膚の厚みが部位によって異なるため、丁寧な技術が求められます。経験の浅い医師や、施術回数が少ないクリニックでは、こうした深さのばらつきが原因で凹みが起こることもあるため注意が必要です。

顔の皮膚が薄いのに太い糸を使用している

顔の皮膚の厚さは人によって異なり、特に頬の上部や目の下付近は薄い傾向があります。こうした部位に太めの糸や強度の高い糸を使用すると、糸が皮膚表面に浮き出るように見えたり、影のような凹みができることがあります。

本来であれば、皮膚の厚みに合わせた糸の選定が必要です。たとえば皮膚が薄い方には、細めで柔軟性のある糸を使用し、目立ちにくく仕上げる工夫が求められます。

見た目への配慮はもちろん、異物感や不快感の軽減にもつながるため、事前に「どの糸を使うか」を確認し、自分の肌質に合った施術を受けることが重要です。

術後のむくみや内出血によるもの

凹みに見える症状の中には、施術直後に起こるむくみや内出血が原因の一時的なものも含まれます。糸を挿入することで周囲の組織が軽くダメージを受け、炎症が起きることは珍しくありません。

その結果、皮下で血液や体液が一部に溜まり、見た目に凸凹や影が出ることがあります。これらは通常、数日から1〜2週間で自然と改善していきますが、むくみや腫れが落ち着いたあとに凹みが残る場合は、別の要因が関係している可能性があります。

施術後の経過をしっかり観察し、不安な症状がある場合は、早めに施術を受けたクリニックに相談しましょう。

糸リフトによる凹みの見分け方

糸リフト施術後に気になる「凹み」が現れたとき、それが自然な経過なのか、修正が必要な異常なのかを判断するのは難しいものです。凹みに見える症状の中には、施術の副反応や一時的な腫れによって起こるケースもあり、すべてが異常とは限りません。ここでは、一時的な変化と深刻な凹みの見分け方について解説します。

一時的なむくみとの違いを知る

施術後すぐに現れる凹凸の多くは、体の自然な反応として起こる「むくみ」によるものです。糸を挿入した刺激でリンパの流れが一時的に滞り、周囲の組織に水分がたまることで腫れや凹凸が発生します。

このむくみは、日ごとに軽減していき、1週間〜10日ほどで目立たなくなるのが一般的です。朝起きたときに一時的に凹みが強くなり、時間とともに引いていく場合は、むくみである可能性が高いでしょう。

一方、同じ部位に常に凹みがあり、2週間以上改善が見られない場合は、糸の位置や皮膚の引きつれなど、他の原因を疑う必要があります。

皮下出血や内出血による凹みとの判別

糸リフトの施術後に内出血が起きると、その周辺の組織が一時的に硬くなったり、血腫ができたりすることがあります。血腫が圧迫されて皮膚がへこんだように見えることもあり、これを凹みと感じる方も少なくありません。

内出血による凹みは、見た目にうっすら青紫や黄色味を帯びていることが多く、触るとやや硬さや圧痛を伴うのが特徴です。通常は1~2週間で吸収され、自然に改善していきます。

ただし、内出血が深い部位で起きている場合は表面に色が出にくく、判断が難しいこともあります。その際は、時間経過とともに改善しているかを見極めるとよいでしょう。

深刻なケースの見た目と症状とは

深刻な凹みは、時間が経過しても改善が見られず、皮膚が明らかに陥没しているように見えるのが特徴です。笑ったときや光の当たり方によって強く影ができる場合や、周囲と比較して一部分だけが常にへこんでいるような状態は、修正が必要な可能性があります。

このような場合、糸の挿入位置や深さに問題があったり、過度な引き上げが行われた結果、皮膚が内側に引っ張られていることがあります。

また、皮膚の薄い人や脂肪の少ない人に起こりやすく、異物感や痛み、つっぱりを感じることもあります。放置すると組織の癒着が進み、自然な改善が難しくなるケースもあるため、早めにクリニックに相談することが大切です。

術後2〜3週間を過ぎても凹みが明らかに残っている、あるいは悪化しているようであれば、修正治療の検討が必要となることもあります。

糸リフトでできた凹みの5つの対処法

糸リフトの施術後に凹みができてしまった場合、焦って自己判断で対処してしまうと、かえって悪化するリスクもあります。まずはその凹みが一時的なものか、長期的な異常かを見極める必要があります。ここでは、状況に応じた5つの対処法をご紹介します。

1.1週間〜1ヶ月程度は自然に回復する可能性がある

凹みに見える症状の多くは、術後の一時的なむくみや内出血によるものです。このような軽度の症状であれば、時間の経過とともに自然に回復することが多く、無理に処置をする必要はありません。

特に施術直後は、皮下に糸が定着していないため、皮膚の状態も安定していません。過剰に気にしすぎず、まずは1週間から1ヶ月ほど様子をみるのが基本です。

この期間は、安静に過ごし、顔を強くこすったり、摩擦を加えたりしないよう注意しましょう。

2.改善しない場合はクリニックに相談する

凹みが1ヶ月以上続いている場合や、時間とともに悪化しているようなケースでは、自己判断を避け、施術を受けたクリニックに相談することが大切です。凹みの原因が糸の過剰な引き上げや挿入ミスである場合、医師による修正対応が必要になることもあります。

相談の際には、症状が現れたタイミングやその後の経過、痛みや違和感の有無などを具体的に伝えることで、より適切な判断につながります。必要に応じて、画像診断や触診を行ったうえで対処方針が決定されることもあります。

3.自己流マッサージやエステは避ける

凹みを目立たなくしようと、自宅でマッサージを行ったり、エステに通ったりするのは避けましょう。施術後の肌はデリケートな状態にあり、無理な圧や摩擦が加わると、糸の位置がずれたり、炎症を悪化させたりするリスクがあります。

また、糸リフト専用の技術や知識がないエステティシャンによる施術は、かえって皮膚を傷める原因にもなりかねません。特に、凹みの原因が糸の固定状態や深さに関係している場合は、物理的な刺激では改善しません。正しい対処法は、医療機関で医師の指示を受けて行うことが基本です。

4.ステロイド注射などで炎症を抑える

凹みの原因が皮下の炎症やしこりによるものであれば、ステロイド(副腎皮質ホルモン)の注射で炎症を鎮める方法があります。ステロイドには炎症を抑える作用があり、局所に注入することでしこりの縮小や違和感の軽減が期待されます。

ただし、ステロイドの使用には副作用のリスクもあるため、医師が症状の程度を見極めたうえで判断します。施術を受けたクリニックや、糸リフトに詳しい医療機関での診察が必要となるため、安易に希望せず、医師と相談のうえ適用しましょう。

5.ヒアルロン酸を注入して補修する

明らかな陥没がある場合や、皮膚が内側に引きつれて凹んで見えるような症状には、ヒアルロン酸注入による補修という選択肢もあります。ヒアルロン酸は皮膚にボリュームを与える作用があるため、凹んだ部位を自然な形で持ち上げる効果が期待されます。

ただし、糸の位置や引き上げ力とのバランスを見ながら注入する必要があるため、糸リフトとヒアルロン酸の両方に熟知した医師による施術が重要です。誤った箇所に注入すると、さらに不自然なふくらみが出ることもあるため、慎重に検討しましょう。

糸リフト後の凹みを予防するには?

糸リフトによる凹みは、施術自体の技術に加え、術後の過ごし方によってもリスクが変わってきます。

特に糸が安定するまでの初期段階で無理な動きをすると、皮膚や筋肉に負担がかかり、凹みの原因となることがあります。ここでは、施術後に注意したい2つの行動について解説します。

口を大きく開けすぎない

施術後1週間〜10日程度は、できるだけ口を大きく開ける動作を避けましょう。笑ったり、あくびをしたり、大きな食べ物を頬張るといった行為は、挿入された糸に強いテンションがかかるため、糸の位置がずれることがあります。

これにより、皮膚の一部が引き込まれたり、凹んで見えたりする可能性が高まります。やわらかい食事を心がけたり、あくびの際に頬を軽く支えるなど、日常生活でのちょっとした意識が、リスクの軽減につながります。

歯科での治療は控える

糸リフト後しばらくは、歯科治療や歯のクリーニングなど、口を大きく開ける必要がある処置はできるだけ控えた方が安心です。特に糸が定着する前に口腔内に器具を入れて長時間開口状態を続けると、糸に負担がかかり、凹みや引きつれ、違和感の原因になることがあります。

治療の予定がある場合は、施術前に済ませておくか、医師に相談してタイミングを調整しましょう。術後の安定期間(目安として2〜4週間)を過ぎてからであれば、比較的安心して受けることができます。

【自宅でできる】糸リフトで凹みができた場合の対処法

万が一、施術後に軽度の凹みが現れても、必ずしもすぐに医療介入が必要とは限りません。

特に初期のむくみや腫れによる凹みであれば、自宅でのケアで症状が落ち着くこともあります。ここでは、自宅で無理なく行える2つの対処法をご紹介します。

患部を冷やす、温める

施術直後の腫れや内出血が原因で凹んで見える場合には、冷却が効果的です。保冷剤や冷却ジェルなどをガーゼ越しに当て、1回5〜10分程度を目安に冷やすと、炎症の緩和が期待できます。

一方、数日が経過して腫れが引かない場合は、血行を促すために軽く温めるケアも有効です。ホットタオルなどを使用して顔全体を優しく温めることで、リンパや血流の流れが改善し、むくみの解消をサポートします。

ただし、いずれの方法もやりすぎは逆効果になるため、適度な回数と時間を守ることが大切です。

保湿ケアを行う

皮膚が乾燥していると、凹みや引きつれが目立ちやすくなります。術後は皮膚のバリア機能が低下しているため、いつも以上に保湿ケアを丁寧に行いましょう。

刺激の少ない保湿クリームやジェルを使用し、摩擦を避けながら優しく塗布するのがポイントです。また、肌の乾燥は血行不良にもつながるため、室内の湿度管理や水分補給も忘れずに行いましょう。

まとめ

糸リフトによる凹みは、施術の内容だけでなく、皮膚の状態や術後の過ごし方にも左右されます。一時的な凹みであれば自然に改善することもありますが、長引く場合は医師に相談することが重要です。

予防と早期対応を心がけることで、不安なく糸リフトの効果を実感しやすくなります。少しでも違和感を感じたら、自己判断を避け、専門のクリニックに確認しましょう。糸リフトを検討されている方は、一度銀座美容クリニック小倉院へご相談ください。

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