「ヒアルロン酸注射を試してみたいけど、ダウンタイムが気になる」
「ダウンタイムを長引かせないためにはどうすればいい?」
このような悩みを抱えている人はたくさんいます。
当記事では、ヒアルロン酸注射の術後のダウンタイムについて網羅的に解説します。本記事で、ダウンタイムについて知った上で安心して施術を受けてみてはいかがでしょうか。
ヒアルロン酸注射のダウンタイムは何日くらい?
顔の気になるパーツにヒアルロン酸を注入する施術は、術後のダウンタイムがほとんどなく副作用も短いのが特徴です。ヒアルロン酸注射のダウンタイムは、ゼロだという説明もありますが、副作用が出た場合でも数日〜2週間ほどで終わります。
ダウンタイムとは、美容などの施術・手術の後、内出血や腫れなどの副作用がなくなって日常の生活に戻るまでの期間を指します。ヒアルロン注射後は、すぐに化粧をしても問題ありません。また、内出血なども稀にできても自然に回復するケースがほとんどです。
ヒアルロン酸注射のダウンタイムに起こり得る5つの副作用・リスク
以下では、ヒアルロン酸注射後のダウンタイムに出る可能性がある副作用の症状について解説します。ダウンタイムがほとんどないヒアルロン酸注射ですが、稀に副作用が出る場合があります。
ヒアルロン酸注射の副作用・リスクに関しては、必ず事前のカウンセリングでしっかり説明してもらいましょう。厚生労働省では、施術前のチェックリストを公開しているため、リスクを軽減するためにもチェックしておきましょう。
①内出血
ヒアルロン酸注射のダウンタイムには、副作用として内出血ができる場合があります。具体的には、注入した部位に赤色や青色の内出血が出ます。内出血は、注入する際に注射の針が血管にあたり損傷することが原因です。ヒアルロン酸注射の場合、ごく小さな内出血にとどまることがほとんどです。
あまり目立たない小さな内出血ですから、化粧でカバーできます。ヒアルロン酸注射のダウンタイムにできる内出血は、1〜2週間ほどで自然に消失します。大きな内出血やなかなか治らない内出血ができた場合には、医師に相談しましょう。
②打った箇所の赤みや腫れ
ヒアルロン酸注入後のダウンタイムには、注射を打った箇所が赤っぽくなったり腫れたりする症状が出る場合があります。赤みや腫れは、注射の針を刺したことや、ヒアルロン酸の保水力が高いことが原因です。通常は、赤みや腫れはそこまでひどくはなく、数日で治ります。
赤み・腫れが治るまでの期間は、内出血よりも短くて施術から2〜3日ほどです。腫れが強い場合には、施術を失敗している可能性もあるため担当医に相談しましょう。
③痛み
ヒアルロン酸を注入した後のダウンタイムには、痛みが発生する場合があります。針を刺したり薬剤を注入したりしたことが原因で痛みが生じます。痛みは、予防接種の注射をした後の状態に似ていて、筋肉痛のような痛みです。
ダウンタイムの痛みは、当日〜数日のうちに治ります。痛みが取れた後に肌のつっぱりなどの違和感が出ることもあります。痛みの程度が強くて異常を感じたら、できるだけ早くクリニックに連絡しましょう。
④しこり
ヒアルロン酸を注射で入れた後のダウンタイムには、注入部位に「しこり」ができることがあります。このしこりは注入したヒアルロン酸が硬くなることが原因です。注入する量が多すぎたなど医師の失敗による場合もあるため、しこりが気になる際には医師に診てもらいましょう。
場合によっては、注射でヒアルロン酸を溶かす対処をすることもあります。
⑤むくみ
ヒアルロン酸注射後のダウンタイムには、患部のむくみが出る場合があります。むくみの原因は、ヒアルロン酸の保湿力・吸水力の高さです。注入した部位でヒアルロン酸が内部の水を吸収することで、むくみが生じてしまいます。
むくみの期間は1〜2週間ほどかかることもあります。むくみは強い副作用ではなく、基本的にはクリニックで再診察をしてもらう必要はありません。
ヒアルロン酸を打った箇所ごとのダウンタイムの症状
ヒアルロン酸注射は顔の各所の悩みに有効ですが、以下では打った部位ごとに発生しうるダウンタイムの症状を紹介します。ほうれい線や鼻など患部によって出てきやすい副反応が違うため、施術をする前に確認しておきましょう。
ほうれい線
ヒアルロン酸をほうれい線に注入した後のダウンタイムには、内出血や腫れなどの症状が出てきやすいです。ほうれい線の部位は、皮膚の厚さが薄くて内出血などが発生しやすいためです。
ほうれい線の内出血や腫れは、数日で消失することが多く、程度も軽いことがほとんどです。ただし、担当医師が技術力不足でヒアルロン酸を入れすぎてしまう等の失敗をした場合やアレルギーが発生した場合には、大きなミミズ腫れができてしまう場合もあります。
大きな腫れは跡が残ることもあるため、速やかにクリニックに連絡しましょう。ほうれい線へのヒアルロン酸注射と併せて糸リフトなどのセット施術をした場合、副作用の症状も変わるため、注意してください。
ほうれい線へのヒアルロン酸注射と併せて、糸リフトなどのセット施術をした場合、副作用の症状も変わるため注意してください。
鼻
鼻筋や鼻翼にヒアルロン酸を入れた後のダウンタイムには、痛み・むくみ・腫れなどの症状が出てくることがあります。鼻筋を高く形成する場合には、固いヒアルロン酸製剤が用いられるため、違和感が生じる場合もあります。これらの症状は、数日で消失することがほとんどです。
腫れなどが目立つ場合には、マスクをして鼻を隠す対策が有効です。
眼の下(涙袋)
涙袋にヒアルロン酸を入れた後のダウンタイムには、内出血・腫れ・むくみが出ることがあります。これらの副作用は、涙袋がある目の下の皮膚が薄いことが原因でです。腫れやむくみは数日でなくなる場合が多いです。内出血は、治るまでに1~2週間ほどの期間が必要です。
また、ヒアルロン酸が吸水して膨らむことで当初の予定よりも大きくなりすぎてしまう場合があります。この場合、しばらくすると注入したヒアルロン酸が安定して、イメージ通りの仕上がりになるため、ご安心ください。
おでこ
おでこ(額)にヒアルロン酸を注入した後のダウンタイムには、内出血・腫れなどの症状が現れることがあります。おでこには神経や血管などが密集しているため、顔の他の部位と比べると副作用が出やすいです。まぶた・目の下などの目周りまで腫れることもあります。
おでこへの副作用は1〜2週間経つと徐々に治ります。腫れなどが強かったり長期化していたりする場合には、担当医に診察してもらいましょう。
唇
唇へヒアルロン酸注射をした後のダウンタイムには、内出血や腫れ・痛みなどが出る可能性があります。唇の皮膚が他の部位よりも特に薄く、痛みが出やすい傾向にあります。唇の副作用症状については、数日で消失することが多いですが、内出血の治癒には1~2週間ほどかかりますから注意が必要です。
唇に副作用が出た場合、マスクをしたり、化粧でカバーしたりすることもできるでしょう。
顎
顎にヒアルロン酸注射をした場合のダウンタイムでは、内出血や違和感などが出る場合があります。顎には固めのヒアルロン酸を用いることが多いため、違和感が強くなりがちです。内出血が消失するまでには、1~2週間ほどの期間が必要です。
ヒアルロン酸注入後のダウンタイムを長引かせないための3つのコツ
ヒアルロン酸注射をした後のダウンタイムは、どうやったら長引かずに済むのでしょうか。以下では、ダウンタイムをできるだけ短くするための3つのコツを解説します。
①注射した箇所を冷やす
ヒアルロン酸注入後のダウンタイムを短くするコツとして、患部をこまめに冷やすという方法があります。冷やすことで、毛細血管が縮小して内出血が広がったり発生したりすることを防げます。
また、痛みや腫れなども冷やすことで緩和可能です。冷やす手段には、氷のうや冷やしたタオルなどがあります。
②患部をこすったり触ったりしない
ヒアルロン酸を入れた後のダウンタイムを少しでも短くするためには、注入部位をむやみに触ったりマッサージしたり擦ったりしないことが大切です。患部を触ることで内出血が広がり、注射の跡に細菌が入る場合もあります。刺激により痛み・赤みが発生する場合もあります。
③経験を積んでいる医師やクリニックを選ぶ
ヒアルロン酸薬剤の注入後のダウンタイムを短くするコツとして、経験豊富な医師・クリニックを選択するという点が挙げられます。技術力が不足している経験が浅い医師などを選んでしまうと、副作用が出やすくなるためです。
たとえば、針を適切な部位に刺せない医師が施術すると、内出血の可能性が高まり、腫れや痛みも強くなります。場合によっては、感染症などの合併症を引き起こし、しこりなどが形成される場合もあります。
実績を積んでいる上手な医師を探すためには、いくつかのクリニックでカウンセリングを受けたり、ウェブで検索して評判・口コミを確認するとよいでしょう。
ヒアルロン酸注射後のダウンタイムにやってはいけない4つのこと
ヒアルロン酸注入の後のダウンタイムには、やってはいけないNGな行動が4つあります。禁忌事項を行うと、副作用が出やすくなったり悪化したりします。施術後の行動については、しっかりと担当医から説明を受けておきましょう。
①飲酒
ヒアルロン酸注入後のダウンタイムの禁忌事項として、アルコールの接種があります。飲酒によって血流が良くなると、内出血が広がり、痛みや腫れなども出やすくなります。アルコールは施術後2〜3日ほどの期間は飲まないよう心がけましょう。
②患部のマッサージ
ヒアルロン酸を注入した後のダウンタイムでは、注入部位をマッサージしないでください。注入後には違和感があるため、マッサージしてほぐしたくなりますが、マッサージは禁忌です。
マッサージによって血流が良くなると、痛み・腫れなどが悪化してしまいます。また、内出血がマッサージによって広がる場合もあります。
③激しい運動など血流を良くする行為
ヒアルロン酸注射のダウンタイムにやってはいけないこととして、血流を良くする行為全般が挙げられます。血流が促進されると、各種副作用が出やすくなりますし、痛みが激しくなることもあります。
血流を促進する行為として具体的には、激しい運動や長時間の入浴・サウナなどが挙げられます。これらの行為は施術後数日は控えましょう。
④日焼け
ヒアルロン酸を注入した後のダウンタイムでは、日焼けをしないよう注意しましょう。注射した後は、患部が刺激に弱い状態となります。そのため日焼けすると、腫れ・痛みなどが発生しやすくなります。
施術した後数日の間は、日焼け対策をしておきましょう。
ヒアルロン酸注射のダウンタイムが長引く場合は?
ヒアルロン酸を注射した後のダウンタイムが長く続く場合にはどうしたらいいのでしょうか。副作用や合併症などの可能性があるため、速やかにクリニック・担当医に相談しましょう。以下、詳しく説明します。
重い副作用の可能性がある
ヒアルロン酸注射後のダウンタイムが長引く場合は、重い副作用や合併症の可能性があります。ヒアルロン酸注射は、ダウンタイムが短かったり副作用が軽かったりする特徴をもっています。ダウンタイムが長引く場合には、合併症などの重い副作用が出ている可能性があります。
重い副作用のリスクに関しては、防止するために事前にしっかりとした確認をするように厚労省が注意喚起をしています。
クリニックに相談をする
ヒアルロン酸を入れた後のダウンタイムが長引いたり副作用を強く感じたりした場合には、できるだけ早くクリニック・担当医に連絡をして診察してもらいましょう。感染症などの合併症が起きている場合には、治療が必要です。
また、しこりができている場合には、ヒアルロン酸融解注射などの対処が必要なこともあります。美容クリニックの多くは、副作用・合併症が発生した場合のアフターケアもプランの中に入っていることもあるため医師にしっかりと診てもらいましょう。
まとめ
ヒアルロン酸注射はダウンタイムが軽く、短いのが特徴です。しかし、一定の確率で副作用が出てしまうこともあります。具体的には、内出血・痛み・腫れ・しこり・むくみなどの症状です。
ダウンタイムを少しでも短くするためには、患部を触らないなどの方法があります。上手な医師を探すというのも非常に大切です。ダウンタイムの具体的内容や緩和するコツなどをしっかり把握した上で、施術を決断しましょう。
ヒアルロン酸注入後のダウンタイムの他、気になる点がある場合には銀座美容クリニックでカウンセリングを受けるのをおすすめします。