年齢とともに目立ちやすくなるほうれい線は、顔の印象を大きく左右する要素のひとつです。「スキンケアではなかなか改善しない」「メイクでも隠しきれない」そう感じている方も多いのではないでしょうか。
そんなお悩みに注目されているのが、水光注射という美容施術です。ヒアルロン酸や美容成分を肌の浅い層に細かく注入し、うるおいとハリを与えることで、ほうれい線を自然に目立ちにくく導く効果が期待されています。
本記事では、水光注射がほうれい線に与える4つの効果や、ヒアルロン酸注入との違い、施術後のケアや注意点までわかりやすく解説します。

水光注射とは
水光注射とは、ヒアルロン酸やビタミンなどの美容成分を、極細の針を使って皮膚の浅い層に均一に注入する施術です。専用の機器によって細かく均等に成分を届けることで、肌の保湿力やハリ感をサポートすることが期待されています。
水光注射は肌の若返りや肌の再生力を促す治療であるため、しみやシワに悩む50代の女性にとって、おすすめできる治療です。
注入される成分は医師と相談しながら調整されるため、目的に応じたカスタマイズが可能です。とくに乾燥やくすみ、弾力低下といった年齢肌の悩みにアプローチしやすく、自然なうるおい感を目指す方に選ばれています。
水光注射はほうれい線改善の効果が期待できる
水光注射では、ヒアルロン酸や成長因子などの美容成分を肌の浅い層に微細に注入することで、内側からうるおいとハリを補えます。
これにより、肌表面の凹凸をなめらかに整え、ほうれい線の印象を和らげる効果が期待されます。
ほうれい線は、年齢とともに肌の弾力や水分量が低下することで目立ちやすくなります。
乾燥やたるみが重なることで、表情を老けて見せる要因にもなります。
また、注入による微細な刺激はコラーゲンの生成を促すとされており、継続的な施術によって肌全体の引き締まりや弾力感をサポートする効果もあります。即効性だけでなく、肌質そのものの改善を目指せる点が、水光注射の特徴です。
水光注射でほうれい線以外に得られる4つの美肌効果
水光注射は、ほうれい線に対するアプローチとして注目されていますが、実際にはそれ以外にもさまざまな美肌効果が期待できます。注入する薬剤の種類や肌の状態に応じて、複数の悩みに同時に働きかけられるのが特徴です。ここでは、水光注射によって得られる4つの代表的な美肌効果を紹介します。
1.しわやたるみの改善
水光注射により、肌の真皮層近くに美容成分が届けられると、肌のうるおいが満たされ、弾力が戻りやすくなります。それによって、細かいしわが目立ちにくくなるとされており、肌の表情全体が柔らかい印象へと変化します。
また、針による刺激が繊維芽細胞を活性化し、コラーゲンやエラスチンの生成を促すことが期待されている点も見逃せません。このように肌のハリを支える構造そのものに働きかけることで、たるみの予防や軽減にもつながります。
とくに年齢サインが気になり始めた方にとって、しわやたるみの両方に対応できる点は大きなメリットです。
2.毛穴の引き締め
開き毛穴やたるみ毛穴に悩む方にとって、水光注射は毛穴の引き締めにも効果が期待される施術です。ヒアルロン酸やビタミン、アミノ酸などの成分が肌の水分バランスを整えることで、毛穴の目立ちにくい状態を目指します。
また、極細針で肌に細かく刺激を与えることで、肌の再生力が整い、キメが細かくなるのです。その結果として、毛穴の開きが目立たなくなり、ファンデーションのノリや持ちにも良い変化が出ることがあります。毛穴は自己流のケアでは改善しにくいため、根本からアプローチできる点が魅力です。
3.乾燥が改善するなど肌質の改善
水光注射で注入されるヒアルロン酸には高い保水力があり、肌の内側から水分量を補うことができます。そのため、乾燥によって起こるごわつきや肌荒れが徐々に落ち着き、なめらかな肌質を実感しやすくなります。
また、成分の選び方によっては、皮脂分泌のバランスを整える効果も期待されており、インナードライ肌や混合肌にも適しています。
肌全体のキメが整い、柔らかさや透明感が増すような変化を感じる方も少なくありません。
表面的な保湿では届きにくい肌内部に直接成分を届ける点が、肌質改善に有効とされています。
4.美白効果
水光注射では、ヒアルロン酸だけでなく、美白成分として知られるビタミンCやトラネキサム酸を含んだ製剤を使用することがあります。これらの成分が肌の表面近くに浸透することで、メラニンの生成を抑える働きが期待されます。
紫外線ダメージによるくすみや色ムラが気になる方にとって、肌全体をトーンアップする施術として活用されています。とくに定期的に受けることで、透明感のある明るい印象の肌へ導きやすくなるのが特徴です。
単なる保湿では得られにくい、美白という観点からもサポートを受けられる点は、多くの女性にとって魅力といえます。
水光注射とヒアルロン酸注入の違い
水光注射とヒアルロン酸注入は、どちらも肌のうるおいやハリを高めるための施術ですが、それぞれ目的や使用する薬剤、注入の方法に違いがあります。
水光注射は、肌全体にヒアルロン酸や美容成分を少量ずつ浅く広く注入し、うるおいを補いながらキメを整えることを目的としています。
一方、ヒアルロン酸注入は、ほうれい線や額など特定のしわや溝に、より粘度の高いヒアルロン酸を注入して、ボリューム感を出したり、リフトアップ効果を狙う施術です。
水光注射の施術当日の正しいスキンケア方法
水光注射の施術を受けた直後は、肌が一時的に敏感になり、外部からの刺激に対して弱くなっています。そのため、当日のスキンケアは普段以上に注意が必要です。ここでは、施術当日に実践したい基本的なスキンケア方法を3つ紹介します。正しいケアを行うことで、肌トラブルを避けながら効果を実感しやすくなります。
洗顔はぬるま湯と低刺激の洗顔料で優しく行う
施術後の肌は、細かい針によって刺激を受けているため、デリケートな状態です。このときに熱いお湯や強い洗浄力の洗顔料を使うと、肌の赤みや乾燥を悪化させてしまう可能性があります。
洗顔時は32〜34度程度のぬるま湯を使い、肌に負担をかけないようにしましょう。洗顔料は低刺激・無添加のものを選び、手のひらでしっかり泡立ててから優しくなでるように洗います。
すすぎ残しがないよう丁寧に流したあとは、清潔な使い捨てのペーパーで押さえるように水分を取りましょう。ゴシゴシとこするような拭き方は避け、できるだけ摩擦を与えないことが大切です。
保湿をしっかり行う
水光注射後の肌は、水分が蒸発しやすくなっているため、施術当日はとくに保湿が重要になります。肌のバリア機能が一時的に低下している状態なので、しっかりと潤いを補うことが、回復をサポートするポイントになります。
使用する化粧品は、アルコールや香料、着色料などの刺激成分が入っていないシンプルなものを選びましょう。化粧水→乳液→クリームと重ねていくことで、肌に必要な水分と油分をバランスよく補給できます。
手のひらで包み込むようにやさしく塗布することで、成分をなじませながら刺激を最小限に抑えられます。乾燥を感じたら、こまめに保湿することも忘れずに行いましょう。
患部を軽くクーリングする
施術直後は、赤みやほてり、軽いヒリつきが現れることがあります。こうした症状が気になる場合は、冷やすことで症状を和らげることができます。
冷却には、冷たい水で濡らしたタオルや市販の冷却パックなどを活用します。ただし、保冷剤を直接肌に当てると刺激が強すぎるため、ガーゼやタオルなどを一枚挟んで使用するようにしましょう。
冷やす時間は5〜10分を目安とし、何度かに分けて行うことで、肌の鎮静がスムーズになります。クーリング後には、乾燥を防ぐために必ず保湿ケアを重ねておくと安心です。
水光注射の施術方法と流れ
水光注射を受けるにあたって、どのような流れで施術が進むのかを事前に知っておくと、安心して当日を迎えられます。施術自体は短時間で終わることが多いですが、カウンセリングや麻酔など、いくつかのステップを踏んで進行します。
まずは、受付後に問診票の記入や肌の状態確認を行います。その後、専用の肌診断機器を用いたカウンセリングが行われ、肌の悩みや希望に応じて注入する薬剤が選ばれます。施術前には洗顔とクレンジングでメイクや皮脂を落とし、麻酔クリームを塗布します。麻酔が効くまでに15~20分ほど時間を置き、痛みを抑えた状態で施術に入ります。
施術では、専用の注入機器を用いて極細の針で美容成分を均一に注入します。所要時間はおよそ20~30分程度で、顔全体または気になる部位を中心に行われます。施術後は赤みやほてりが出ることがありますが、必要に応じて冷却や鎮静ケアが行われます。最後に医師からアフターケアの説明を受けて、終了です。
水光注射を受けた後に気をつけること
水光注射は、比較的ダウンタイムの少ない施術ですが、施術後の過ごし方によって肌の回復スピードや仕上がりに差が出ることがあります。とくに、肌が敏感になっている直後は、些細な刺激でも負担になりやすいため注意が必要です。ここでは、水光注射を受けた当日に気をつけたい3つのポイントをご紹介します。
顔を触らない・圧迫しない
施術後の肌には目に見えないほどの微細な傷が多数ついており、デリケートな状態にあります。このタイミングで無意識に顔を触ってしまうと、手についている雑菌が肌に入り込む原因になります。
また、頬杖をつく、マスクが肌に強く当たるなどの圧迫も、炎症や色素沈着の原因となる可能性があるため避けるべきです。就寝時にも枕や布団との摩擦が起きないよう、横向きより仰向けの姿勢を意識すると安心です。
紫外線対策を徹底する
施術直後の肌は、バリア機能が一時的に低下しており、紫外線のダメージを受けやすい状態です。日焼けをすると、赤みが悪化したり色素沈着が起きたりするリスクがあるため、しっかりと対策を行いましょう。
曇りの日でも紫外線は降り注いでいるため、日差しが弱い日であっても油断せず、意識して対策を続けることが大切です。
当日のメイクは控える
施術当日は、極力メイクをしないことが推奨されています。肌に針を刺しているため、表面には微細な穴があいた状態となっており、そこからファンデーションや化粧品の成分が入り込む可能性があります。
これにより炎症やニキビ、赤みなどのトラブルを引き起こすおそれがあるため、当日はすっぴんで過ごすのが望ましいです。やむを得ず外出する場合は、低刺激のUVパウダーや軽めのトーンアップ下地などをポイント使いする程度にとどめましょう。
肌の回復を最優先に考え、無理にカバーしようとせず、翌日以降にメイクを再開するよう心がけましょう。
水光注射の効果が持続する期間と施術頻度
水光注射を検討している方にとって、どのくらいの期間効果が続くのか、何回通えばよいのかは気になるポイントです。1回の施術でも一定の変化を感じる方は多いですが、継続することで肌の質感や印象に大きな違いが出てきます。ここでは、効果を実感し始める時期や持続期間、施術を受ける頻度の目安について解説します。
水光注射の効果が感じられる時期
水光注射は施術後すぐに肌のハリ感やうるおいを感じる方が多く、早い人では翌日から肌の明るさやなめらかさに気づくことがあります。注入されたヒアルロン酸などの美容成分が肌内部で水分を抱え込み、ふっくらとした質感へ導いていくためです。
また、数日かけて微細な針の刺激によるターンオーバーが促進され、きめや毛穴の変化も見られます。
肌の状態や注入する薬剤によって差はあるものの、多くの方が1回目でもポジティブな変化を実感できます。
効果の持続期間
水光注射の効果は、一般的に施術後2〜4週間ほどでピークを迎えることが多いとされています。その後、徐々に成分が体内に吸収されていくため、持続期間は約3ヶ月〜1年程度が目安です。
ただし、乾燥肌や紫外線ダメージが強い方、生活習慣によっては効果の持続が短くなることもあります。1回の施術で十分な変化を感じたとしても、時間の経過とともに効果が薄れていくため、定期的なメンテナンスが推奨されます。
定期的な施術のタイミングと回数
水光注射は、1回で完結する施術ではなく、継続的に行うことでより効果が安定して定着しやすくなります。基本的には、初回から3~4週間おきに3回程度の施術を行うと、肌質改善の効果が現れやすいとされています。
その後は、効果の持続状況や肌の状態に応じて、2〜3ヶ月ごとに1回のペースでメンテナンスを続ける方が多いです。特別なイベント前や季節の変わり目などに合わせてスケジュールを組むのもひとつの方法です。
定期的な施術を取り入れることで、肌の保湿力やハリを保ちやすくなり、年齢に左右されにくい印象へと導きやすくなります。
まとめ
水光注射は、ほうれい線をはじめとした年齢肌の悩みに幅広くアプローチできる美容施術です。肌の浅い層に美容成分を均一に注入することで、うるおいやハリを与え、自然な若々しさを引き出す効果が期待されます。
また、しわや毛穴、乾燥、美白といった複数の美肌効果も得られるため、肌全体の印象を底上げしたい方にも適しています。施術当日のスキンケアや生活習慣に気を配ることで、ダウンタイムを軽減し、肌への負担を抑えることができます。
1回の施術でも変化を感じやすい一方で、定期的な継続によってより安定した効果が得られやすくなります。無理のないペースでメンテナンスを取り入れることで、美しい肌状態を保ちやすくなります。
水光注射が気になる方、ほうれい線にお悩みの方は、まずは銀座美容クリニック小倉院のLINEからお気軽にご相談ください。肌の状態やご希望に合わせて、医師が丁寧にご案内いたします。
